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方波見雅夫先生のこと - K.Murano

2026/02/03 (Tue) 20:48:45

 藤原書店の冊子体の月刊誌『機』に、北海道奈井江町の方波見医院(創設1923年!)の院長である方波見康雄(かたばみ・やすお)氏(1926年生)による「『地域医療百年』から医療を考える」が連載中で、最新号=2026年1月号(通巻406号)で第53回を迎えた。表題は「人生百年の回顧」。以下、その冒頭と末尾の一節とを引用する(適当に改行した)。
 なお、康雄氏は2024年1月に同書店から『医療とは何か 音・科学・そして他者性』を上梓している(本ブログ2024/05/16付で宣伝)。

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 新しく年が明けて2026年、とすると1926年生まれの私は満年齢と数え年と共に百歳を越えたことになる。一番驚いているのは当の本人だが、あの世の母親も驚いていることだろう。生まれつき病弱で、小学校時代は病気ばかり、(中略)

 こういう経験も忘れがたい。
 太平洋戦争開始当時、東京外国語大学ロシア語学科学生だった次兄は学徒召集の際、安易な俄か仕立ての将校の道でなく一兵卒の道を選び苛酷ないじめに遭い、見かねた上官が暗号解読の陸軍参謀本部に回してくれた。

 次兄は東京の旧制高校受験を目指した私に忠告した。
「東京はいずれアメリカの大空襲にさらされ、文系は兵隊に取られ、日本は敗戦となる。札幌の北大医学部の予科医類(旧制高校)で、医師になってくれ」。
 
 そして敗戦となった。東京大空襲にあった兄は札幌に戻り、戦後は大学の社会科学の教授となっている。
 
 私が医師として今日あるのも、百年の人生も、こうした数え切れない人々の導きのお陰と思っている。

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 上記の「次兄」とは方波見雅夫氏(元・札幌学院大学人文学部教授)のことで、札幌大学外国語学部ロシア語学科が発足した1967年から同学科の教授を務めたが翌年に退職した(「水源地」9号所載の相馬守胤氏著「札幌大学ロシア語学科の歴史 1967~2000年」参照)。

 その後、雅夫氏は札幌学院大学人文学部教授となったが、私が札幌大学に在学中の1970年代中葉は非常勤講師として札幌大学で「ロシヤ一般史」の教鞭を執られておられた。

 その授業中、雅夫氏がしばしば顔をひきつらせたことを覚えている。受講生の我々が何かわるさを仕出かして立腹しての意図的な表情ではなく、なんというか、授業の進行をよりスムースにさせるために「一呼吸」入れる、といった感じの顔面の変化に思えた。
 
 が、今回、弟の雅雄氏の上記の文章をみると、兄の雅夫氏は太平洋戦争中、ビンタなど軍隊で「苛酷ないじめ」に遭われている。となると、あの顔面の「線」の表情の変化はあの時代の日本軍での「いじめ」の痕跡だったのかもしれない。

 温厚な先生だった。
 当時、同級生の一人か二人かと共に雅夫先生の北大近くだったかのご自宅を訪問して、その応接間に明るく日が差していたことをうろ覚えに覚えている。

 「労働科学の権威」だったそうだが、今のインターネット時代ならすぐに検索できたところだが、当時の我々には先生がそうした専門家であるとはまるで知らなかった。


Re: 正誤表 - K.Murano

2026/02/03 (Tue) 21:02:44

 上記:

(誤)が、今回、弟の雅雄氏の
(正)が、今回、弟の康雄氏の

Re: 補足 - K.Murano

2026/02/03 (Tue) 21:43:51

 途中まで無料でその先は有料ですが、北海道空知郡奈井江町(ないえちょう)の方波見医院についての記事があります。→ https://www.tokyo-np.co.jp/article/323397

奈井江町の方波見雅雄先生(百歳)の息子さんも医師で、札幌市内で開業しています。→ https://katabami-naika.jp/concept

Re: 正誤表 - K.Murano

2026/02/03 (Tue) 21:46:26

 上記:

(誤)奈井江町の方波見雅雄先生(百歳)
(正)奈井江町の方波見康雄先生(百歳)

Re: 補足(2) - K.Murano

2026/02/04 (Wed) 18:39:19

 このブログを読まれた札大ロシア語学科一期生の山谷氏からご教示があり、方波見雅夫先生のご専門は「労働医学」だったそうです。平凡社刊の『ロシア・ソ連を知る事典』(1989年8月初版第1刷発行)の見出し語にはこの用語はなく、「医療制度」なら立項されています。

 今、ネットのロシア語AIでみると、「労働医学」(Рабочвая медицина)とは「包括的な国営の勤労者健康保護制度」のことであり、それは「無料、汎用(誰でも利用可)、予防」の原則に基き、「企業内の医務室、保養地医療、検診」などを含む、とあります。

 つまり、「次兄」の雅夫先生は医師にこそならなかったけれど、医学と無関係の道を歩まれたわけではなかったわけです。

Re: 方波見雅夫先生のこと - 粕谷隆夫

2026/02/05 (Thu) 10:12:34

 村野氏の文章を読んで昔(青春時代)を思い出し、しばらく心の整理ができませんでした。

 「そうか、方波見先生の弟さんか・・・」。細君も驚いておりましたね。先生は『ソビエト事情』の講座を担当していて、確か必修だったんじゃなかったか。

 わが恩師の貝沼先生と旨そうに日本酒の盃を交わしていた記憶が鮮明ですが、あれはどこの居酒屋だったんだろう。雪がチラついていたが・・・。

浅草は我らが庭 - 粕谷隆夫

2026/02/02 (Mon) 10:43:41

 しかし浅草も国際都市か? 外国の旅人多し。

 また中学生や高校生の集団も多し。なぜなんだ?

 雷門に11時30分集合。正月気分も今日でお終いです。

Re: 浅草は我らが庭 - 粕谷隆夫

2026/02/05 (Thu) 11:34:22

 高見順のお好み焼きの狭いお店もいいですが、やはり、朔太郎のあの歌が深い。

 一人にて酒をのみ居れる 憐れなるとなりの男
                  なにを思ふらん

 『忍ぶ川』の志乃もいいですね。わが高校は『忍岡』

どんどん時は過ぎゆく - 粕谷隆夫

2026/01/27 (Tue) 09:24:09

 今年は日本統治時代の伝説の映画、『アリラン』が封切られて100年。あの悲しみをたたえたアリランのメロディはこの映画から拡散しました。朝鮮戦争の混乱でフィルムは喪失。

 数多くの傑作映画が小生の生きている時間の中を通り過ぎ、まさに『風吹く良き日』でした。残りは忘却を楽しむのみですか?

週刊誌です。どうする? - 粕谷隆夫

2026/01/23 (Fri) 10:29:15

 横尾忠則氏もすでに90歳になられたのですね。

 小生も週刊誌を読んでいますね。

 谷内六郎氏の絵がなつかしいです。

なんちゅう歩き方だ! - 粕谷隆夫

2026/01/20 (Tue) 09:42:17

 最近吉澤編集長から「なんちゅう歩き方だ!」と叱られる。「もっと歩幅を大きく」。どうも誰彼となく見られております。

 書店で時間をつぶすことも少なくなりましたね。

 「免許証を返納するか」・・・「やめろ、やめろ、ボケるぞ」。

Re: なんちゅう歩き方だ! - 天道公平

2026/01/25 (Sun) 11:37:37

さて、歩くべきか、乗るべきか?
乗れ! 快楽が言った
歩け! 歓喜が答えた
(W.H.デービス)

「なんちゅう歩き方だ!」と言われようと気にすることはありません。歩き方など、二の次の話です。歩けるうちが花なのです。どんなに無様な格好で歩こうとも、歩けるうちは歓喜を味わうことが出来ます。快楽に負けてはいけません。

Re: W・H デービス - 粕谷隆夫

2026/01/26 (Mon) 09:56:09

 20世紀初頭のウェールズ出身の放浪詩人でしたか。まるっきり知りませんでした。ホームレスと日雇い労働生活でイギリス/アメリカ各地を放浪。

 バーナード・ショウに認められる。さすが天道公平先生です。

Re: W .H .デービス - 天道公平

2026/01/29 (Thu) 01:20:56

上記、W.H.デービスの詩の引用は『遊歩大全』(コリン・フレッチャー著、芦沢一洋訳、ヤマケイ文庫、2012年←1978年刊行の森林書房版が文庫化されたもの)の巻頭エピグラフの翻訳を引用しました。芦沢一洋さんに敬意を表して〈デービス〉の表記をそのまま使いました。巻頭エピグラフとして使用するぐらいですから、著者のコリン・フレッチャーはもちろんウェールズ生まれです。

W.H.デイヴィス(←私は普通はこう書きます)のこの詩は、思わず引用したくなるような魅惑を放っていますから、いろいろな人がエピグラフとして使用しています。

たとえば、『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか─生き物の「動き」と「形」の40億年』(マット・ウィルキンソン著、神奈川夏子訳、草思社文庫、2022年)では、その「第10章 動物はなぜ動きたいと思うか」の冒頭のエピグラフとして使われています。そこでの神奈川夏子さんの翻訳はこうなっています。

さて、歩こうか、
それとも車で行こうか?
「車」と「快楽」が答えた。
「歩き」と「歓喜」が答えた。

この訳では、W.H.デイヴィスの詩の魅力が半減してしまいます。詩の翻訳なのですから、正確に訳せばいいというものではありません。翻訳者としての力量云々という以前に、そもそも神奈川さんはこの詩に感動していません。

一方、芦沢さんは一発でこの詩に魅了され、この素晴らしさをいったいどうやって日本語で表現したらいいのかと考えて訳しています。芦沢訳のエピグラフは、翻訳というより、もはやデービスとフレッチャーと芦沢の合作です。見事です。

今の時代には、不自然な印象を与えるであろう古めかしい〈デービス〉という表記をあえて使った私の意図がこれで少しは伝わったでしょうか?

〈デービス〉という表記の中に、私は、〈芦沢一洋〉という、日本のアウトドア・ライフの草分けとも言うべき一人の男の刻印を残したかったのです。

「水源地」第10号発行の予定と原稿募集のご案内 - 吉澤稔雄

2026/01/16 (Fri) 17:06:07

☆「水源地」第10号発行の予定と原稿募集のご案内☆
                     
雑誌「水源地」第10号を2026年4月16日に発行することが決まりました。つきましては、下記の要領にて原稿を募集いたします。奮ってご応募下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げ ます。

        ――――作品応募要項――――

ジャンル:小説、エッセイ、評論、詩歌、身辺雑記等

応募ファイル形式:WORD形式(--.docx)またはテキスト形式(--.txt)に限る。なお、手書き原稿も可。

締切:2026年4月9日(木)

送付先:村野氏宛てメール

※作品中に写真または画像挿入を希望される場合は、写真等もあわせてお送りください。

※ペンネームを使用される方は、原稿送付の際に必ず本名がわかるようにメールに明記してください。

以上よろしくお願い申し上げます。

伝説の青春ドラマですか - 粕谷隆夫

2026/01/13 (Tue) 10:53:13

 70代になった登場人物たちの人間ドラマですか。

 映画は70代になった三人が再会。苦悩を抱えたオメダのため、カースケとグズ六が奔走する。もがき苦しむことが青春なら、人生とは永遠の青春時代?『生きることの切なさ』・・・か。

 中村雅俊も74歳。まさに同時代です。

Re: あの時代 - 粕谷隆夫

2026/01/16 (Fri) 08:27:46

毎月の〈月例会〉が楽しみになっております。

このエッセーの作者も同時代人。……和歌山の日高川町か、行ったことはないな。運送屋、失格。

  ♪夢の坂道は木の葉模様の石畳
   まばゆく白い長い壁
   足跡も影も残さないで
   たどりつけない山の中へ
   続いているものなのです

   背中の夢に浮かぶ小舟に
   あなたが今でも手を振るようだ

小椋佳さんですか? 峯雲先生、もう卒業したかな。

Re: 朝晴れエッセー - 天道公平

2026/01/21 (Wed) 00:39:41

かつて粕谷大人は、こんな投稿をしていました。
「朝晴れエッセイは、月間賞一本、佳作三本が毎月選ばれます。小生が選んだ作品が月間賞を射止めれば、食事代は女房が支払う。外れればこちら持ち。」

これを読んだ時私は、手軽にできる面白いゲームだと思い、「ウチでもやろうか?」と家人に申し出てみたところ、「あなたは、審査員が選びそうな傾向を読んで対策を立てそうだから、ダメッ!月に一回ぐらい御馳走して!」とたちまち却下されました。

「朝晴れエッセー」を読んで、「これは・・・」と感じたものを、この談話室に紹介しています、と粕谷大人は書いておられましたが、この「あの時代」のようなエッセーを紹介しているようでは、来月もまた食事代を支払うハメになりますよ。

Re: まず、確率の設定だろう - 粕谷隆夫

2026/01/21 (Wed) 09:57:28

 息子は言った。「おかしいじゃないのか?月間賞1本を当てると簡単に、それも笑いながら約束しても、おふくろの全勝だろう。戦いの条件の平等をまったく考えていない」ときたもんだ。

 そのとおり・・・これまで全敗。

 天道先生。『月例会』、たまに出てきてください。楽しみにしています。



あれ、忘れてました - 粕谷隆夫

2026/01/21 (Wed) 10:09:58

 やはりボケてきましたか。

 浅草で一杯。1月〇〇日 午前〇〇時〇〇分。✕✕集合。

Re: 不要で軽率な書き込み - 吉澤稔雄

2026/01/21 (Wed) 21:13:51

上記の集まりについて、参加予定者のみが知っていればよいことです。事前に不特定多数の人に知らせることではありません(事後ならOK)。よって内容の一部を小生が伏字にしました。予定外の人、それも大勢が押し寄せたらどうするのか? あまりにも軽率すぎる書き込みだとは思いませんか?

Re: 朝晴れエッセー - 天道公平

2026/01/22 (Thu) 01:34:43

「あの時代」に続いて「年頭所感」を紹介するとは❗来月の粕谷大人の支払いはもう決定です。

勝機を見出だせないのならば、戦いを仕掛けてはいけません。粕谷大人は本当に勝つ気があるのでしょうか?

そもそも粕谷大人は、玉岡かおるさんと門井慶喜さんの作品を読んだことがあるのでしょうか?もう一人の選考委員である中村晃之さん(産經新聞大阪本社編集長)が今までどのようなエッセーに高得点を与えていたかチェックしたのでしょうか?その程度のことさえしていないとすれば、「これまで全敗」というのもむべなるかな。

「戦いの条件の平等をまったく考えていない」と息子さんが言うほどの不利な戦いではありません。戦況を好転させるのは、粕谷大人の戦術次第です。

渡辺雅司先生の講演会のご案内 - K.Murano

2026/01/10 (Sat) 21:12:01

 「水源地」誌に現代ロシアの思想家キセリョフの著作を訳載してこられた渡辺雅司先生の講演会が都内であります。以下、東京外国語大学文書館HPから。https://www.tufs.ac.jp/common/archives/

     ━━━━━━━━━━━━

 【イベント】講演会(授業内講演)のお知らせ

2026年1月14日(水)12:40~14:10 
題目:「東京外国語学校露語科と虚無党精神」
講演者:渡辺雅司名誉教授

日時:2026年1月14日(水)12:40~14:10
場所:研究講義棟102教室

備考:授業内講演として実施しますが、外部の方も参加いただけます。

      ━━━━━━━━━━━━

Re: 祝・ロシア語版『私の夢 新島襄の自伝・日記・書簡集」出版! - K.Murano

2026/01/10 (Sat) 22:08:42

 ベラルーシ在住の辰己雅子氏と教え子の人たちによるロシア語訳事業の成果です。出版、おめでとうございます。発行部数僅少で販売はしないとのことですが、東京方面ですと国立国会図書館には是非ご献本ください。

 新島襄が創立者の同志社大学は「水源地」誌寄稿者の渡辺雅司先生と樫本真奈美氏と縁のある大学です。前者は(札幌大学のあと)ここで教鞭を執られていましたし、後者は現在、この大学でロシア語を教えておられます。

 以下、辰己雅子氏の「ベラルーシの部屋ブログ」(2025年12月18日付)から該当の記事の一部を貼り付けておきます。https://nbjc-09091999-blog.hatenablog.com/entry/2025/12/18/070720

     ━━━━━━━━━━━━━

 日本文化情報センターの日本語教室の生徒が日本文学を翻訳するプロジェクト第5作目として、新島襄の自伝・日記・書簡集「私の夢」がベラルーシで出版されました。(中略)
 何とか同志社大学創立150周年節目の年である今年中に完成し、安堵しています。

 今回は18名の翻訳者が手分けして、新島襄の自伝「私の若き日々」、江戸から函館、そして函館からボストンへ向かった1864年春から1865年秋までの日記、新島襄が父宛に出した書簡、ニコライ(東京神田のニコライ堂を建立した聖ニコライ)宛に書いたとされる書簡、弟双六宛に出した手紙(抜粋)、新島襄が帝政ロシア時代のサンクト・ペテルブルグを教育視察のため訪問したときの日記をロシア語に翻訳しました。

 さらに聖ニコライが1882年西日本を宣教の旅で訪問したときの日記の抜粋、また聖ニコライが日記の中で新島襄について触れている箇所を抜粋して掲載しました。(下略)

      ━━━━━━━━━━━━━

 なお、辰己雅子氏と教え子チームによるロシア語訳『二十四の瞳』が「水源地」誌の第4号(2023.2.1発行)に掲載されました。

 さらに同誌第5号(2023.10.16発行)では、同じく辰己氏の教え子のアーラ・ラゼルコ氏によるロシア語訳の『坂道』と『妙貞さんのハギの花』とを掲載しています。https://suigenchicom.web.fc2.com/magazine.html

今年も始まりましたね - 粕谷隆夫

2026/01/07 (Wed) 08:18:50

 今年、小生74歳になります。『ここまで来たか』と独り言。

 独酌すると、お世話になった恩師の方々の思い出が走馬灯。旅立ってしまった人が多くなっています。残された人生の先輩たちは、百歳まで頑張ってほしいです。


Re: 張本!? - 粕谷隆夫

2026/01/09 (Fri) 10:18:39

 今年の第一回の新年会は1月7日でした。同業他社の若手3名。20代と30代と40代、みなさん若い。「七草粥か」。飲み屋のご不浄から部屋に戻り座りなおした耳に飛び込んで来た言葉が、「張本!」。「おお、なつかしい、東映か!」。

 「トウエイ?」。みなさん怪訝な顔をしている。「だからさ、パリーグの東映だよ」。

 話をよく聞くと卓球の張本だという。・・・「え!知らないの」ときたもんだ。「粕谷さん、中学時代卓球部だったでしょう」。

 張本違いと言われてもピンときません。スマホで画面を見せられる。こちらは携帯しかもっていないし、多機能も使い切れない。「会社に行けばパソコンがあるのですが」でお終い。

 話によると両親は中国出身だが、本人と妹は日本で生まれて国籍も日本。妹もピンポン選手。なんだか、土星から地球を眺めている感じでしたね。

 国際物流をやっている奴は、爛尾楼(ランウェイロウ)の話に展開していくが、永くなるのでここまで。「粕谷さんスマホ、スマホ」。

新春の高柳氏の講演会のご案内 - K.Murano

2025/12/26 (Fri) 10:34:14

 以下、「早大文学部ロシア語・ロシア文学コース」のサイトからそのまま貼り付けます。
 「2025年度 早大ロシア文学会 秋季公開講演会」。「秋季」とありますが、開催は来年1月。
https://dpt-bun-russia.w.waseda.jp/?p=719

     ━━━━━━━━━━━

 早稲田大学ロシア文学会では、2026年1月17日(土)に下記の要領で2025年度秋季公開講演会を開催いたします。(2025年)4月に著書『ロシア 女たちの反体制運動』(集英社新書)を上梓し、「新刊案内」でも示したように、最近も2冊の訳書を刊行されたロシア文学研究者・高柳聡子氏にご講演いただきます。

●日時: 2026年 1月17日(土)15時00分から(16時40分終了予定)
●会場: 早稲田大学戸山キャンパス36号館681教室
●講演: 「国を出て国を想う――現代ロシアの亡命女性作家たち」
●講演者: 高柳 聡子 氏(ロシア文学研究者、本学非常勤講師)

*会員のみならず、一般、学生の皆様のご来場を歓迎いたします。
☆講演会終了後、懇親会も予定していますので、奮ってご参加ください。

      ━━━━━━━━━━━

Re: スラバ・カロッテ個展のご案内 - K.Murano

2026/01/08 (Thu) 23:34:47

 ロシアの文化・芸術関連ということで、以下、御案内します。

     ━━━━━━━━━━━━━━

 昨年10月、東京都世田谷区内の画廊でのスラバ・カロッテ氏の作品展について本欄で紹介しましたが、今月、今度は国分寺市内のカフェで個展が開催されます。(以下、スラバ氏の奥様の多田麻美氏からご案内を戴きました)

     ━━━━━━━━━━━━━━

 シベリアの面影----スラバ・カロッテ個展

【期間】2026年1月16日〜1月21日(月曜定休): 11:00〜18:00  
               
【場所】 カェスロー(店内:スローギャラリー): 東京都国分寺市東元町カフ2−20−10 国分寺駅南口より徒歩約5分。 
               
【カフェ営業時間】11:00 〜 17:00/ラストオーダー16:30 ※入場無料 ギャラリーのみのご入場も可能です。 http://cafeslow.com/access/

「時間が止まっているように見えて、じつは絶え間ない変化の中にあるシベリアの風景。
 バイカル湖近くの街、イルクーツクで生まれ育った画家スラバ・カロッテは、風化し、失われていく故郷の文化や歴史の痕跡を惜しみつつ、残された断片的イメージたちに像を結ばせ、シベリアの街並みや建物、そして大自然が秘めてきた記憶を写しとります。
そのまなざしが追う面影に重なるのは、遠く離れた日本ともゆかりのある残像です。」

■作家プロフィール

【スラバ・カロッテ/Slava Carotte】

 シベリアや日本の風景、およびさまざまな音楽などをテーマに、風景画、肖像画、壁画、書籍の表紙絵や挿絵などを幅広く手がける。
 一点物の版画であるモノタイプという珍しい手法を得意としつつ、油絵、水彩画、色鉛筆画、モノタイプ、コラージュ、ドローイング、既製品の応用、および混合技法などで作品を制作。

ホームページ:https://slavacarotte.com

     ━━━━━━━━━━━━━━

 なお、以前、本欄で紹介しましたが、近年の多田麻美氏には以下の著作があります。

● 『シベリアのビートルズ: イルクーツクで暮らす』、亜紀書房、2022年刊。
● 『中国古鎮めぐり、老街をあるく』、亜紀書房、2019年刊。
● 『映画で歩む、新世紀の中国』、晶文社、2016年刊。
● 『老北京の胡同:開発と喪失、ささやかな抵抗の記録』、晶文社、2015年刊。

 その他、翻訳多数。


Re: 正誤表 - K.Murano

2026/01/09 (Fri) 00:11:59

上記:

(誤)国分寺市東元町カフ2−20−10
(正)国分寺市東元町2−20−10

 この「カフェスロー」の最寄り駅がJR中央線「国分寺駅」で、その二つ先が「国立(くにたち)駅」です。本欄で紹介した「三日月書店」は歩いてその近くにあります。

年の暮れ - 粕谷隆夫

2025/12/25 (Thu) 08:05:37

 今朝は深い霧。朝風呂を楽しんだ後は会社へ。五時半に会社に来たが、トラック野郎のうち、4台はもう車庫に居ない。「荷主の予定に各自の場所で、正月の出勤日時は決定してね」でお終い。ありゃ、こちらは、人生の生存日時を仏様は見ているか。

 しかし『年の暮れ』に感傷的になるのは、「やはり年齢の暮れ」なのかな? 気張って「おれはいつも青春だ」と言っている御仁もいらっしゃるが。

 新連載の悪党時代の『韓非子』論、佐藤優氏。彼は恩師の渡邉先生の弟子です。


暮れの読書(『私の愛するロシア プーチン政権から忘れ去られた人びと』 - K.Murano

2025/12/23 (Tue) 22:43:54

 覚書: 『私の愛するロシア プーチン政権から忘れ去られた人びと』(エレーナ・コスチュチェンコ著、高柳聡子訳、(株)エトセトラブックス、2025年11月20日初版発行、485+8頁)

■表題について: 

 ロシア語原題:<Моя любимая страна>。この三語のみ。直訳すると「私の最愛の国」。любимаяの語は(手元のオジェゴフ辞典によれば)「最愛の」。たんなる「好き」ではなく「大好き」というわけだ。また、原題には「ロシア」も「プーチン政権から」云々も、ない。これは、訳者と編集者が日本の読者のために決めた表題だろう。「決まっている」と思った。

 ちなみに英語版は<I LOVE RUSSIA: Reporting from a Lost Country>だが、これは、日本語版の「プーチン政権から」云々という具体的な表記とは異なる。

■表紙の顔写真について:

 最初に見た時はちょっと驚いた。が、祖国の悪しき権力に対して「私は亡命してはいるが、逃げも隠れもしない」という意思表示か、と、あとで思った。

■目次について:

━━全14章、訳者あとがき、原註・訳註。

 本書には2004年のベスラン学校占拠事件から2022年のロシア軍のウクライナ全面侵攻までをカバーする12本のルポルタージュが各章1本の割合で収録された。そうしたルポがないのは「第5章 無力」と「第14章 『ノーヴァヤ・ガゼータ』と私(私たちはセクトだった)」の2章のみ。各章の見出し語はどれも比喩的、暗示的、婉曲的に簡潔に提示されている。

 店頭でまず目次を覗いてからその本を買うかどうかを判断する人にとっては、目次の各章でのストレートな表現も、わかりやすさ、という点では、便利である。以下、その線で小生流に付してみた(括弧内の月・年はルポの発表の時期を示す)。

●第1章 プーチン大統領就任式リハーサル(May 2008)
●第2章 病院廃墟に屯する子供群像(May 2011)
●第3章 ロシア式新幹線で忘れられた沿線で (June 2010)
●第4章 鑑識官研修生として (May 2009)
●第5章 わが住居
●第6章 街娼 (Oct.2010)
●第7章 同性愛者たち (Feb.2019)
●第8章 ウスチ・アヴァムのガナサン人 (Mar.2021) ●第9章 ロシア兵士の死体安置所 (June 2014)
●第10章 ベスラン学校占拠事件 (Sept.2004)
●第11章 ノリリスクにて (July 2020)
●第12章 知的障がい者収容施設、精神神経症療養施設 (Apr.2021)
●第13章 ウクライナの戦場で (Mar.2022)
●第14章 「ノーヴァヤ・ガゼータ(新しい新聞)」が潰されるまで(2022.3.28一時的発行活動中止、2022.9.5営業ライセンス剥奪)

■内容の特徴について:

 まず巻末の「訳者あとがき」をご覧ください。私は本文を通読したあとで初めて「訳者あとがき」を読んでみて、「これは最初に読んでおいた方がよかった」と痛感した。

 本文でまず気付いたのは「登場人物」の多さということだった。サーシャだ、ターニャだという(「名」の)愛称と「名+父称」と「名+父称+姓」とを合わせて500名は降らない。その上、「警備員三人」等の「無名」の人々を加えたら全体で何人になることか。
 
 だが、不思議なことに読んでいてちっともそうした「人口の多さ」が障害にならず、気にならない。このことは著者の筆の運びの素晴らしさゆえ、としか言いようがないが、と同時に、多くの「登場人物」が(眼前にそんな著者がいないかのように)勝手にふるまい喋り合っている、という印象をあちこちで受ける。その際に著者はどこにいるか。同じ空間にいるわけだが、しかしどこか「消えている」感じなのだ。まるで忍者じゃないか、と私は思った。

 このへんの消息について(というか)「訳者あとがき」にこんな一節があった。

 「本書を読めばわかるように、コスチュチェンコは、記事にするために、ただ誰かに話してもらいに行くのではない。記事を書くことが目的で取材に行くのではない(と私には思える)。その人が存在していること、その人には声があること、他の誰のものでもないその人自身の声があることを伝えるために会いに行く。」

 あと、著者(1987年生)の立場と思われる一節があったので、引用しておく(113頁。「第5章 無力」から)。

 「草食系ゼロ世代の私たちは、なぜだか、良い生活のことを悪く書く都市の狂人だった。クレムリンが独立系出版社を次々に閉鎖しだしたとき、私たちは、自分の身を救おうともせずに、何もない野っぱらで全国紙を作ろうとしている新興宗教のセクトのような目で見られた。だけど、もしも刑務所に入ったり、難民になったり、墓に入ることになるのなら、救われることではなく、親しい人たちと一緒にいることを考えるものだ。」

 本書は、こうした「草食系ゼロ世代」の一ジャーナリストが現代ロシアの「悪い生活」のことを「良く」書いた傑作である(まさに「渾身の」)、と思った。 本書の帯でノーベル賞作家アレクシエーヴィチが推奨しているように、ロシア人を知りたければこの書を読みなさい、と言える。

Re: 暮れの読書(『私の愛するロシア プーチン政権から忘れ去られた人びと』 - 天道公平

2025/12/24 (Wed) 21:14:23

12/4付けの『民族の平和的共存は可能か』(ヤン・ボードアン・ド・クルトネ)の紹介も、ただ〈ゲンロン〉のサイトに案内するだけでなく、この〈覚書〉のように書いて欲しかった。

コスチュチェンコの著作よりも、ボードアンの著作の方がはるかに射程が広いのである。100年も前にボードアンの著作が書かれていたという事実に私は驚愕する。人は歴史から何を学んでいるのだろうか?

今年も暮れゆくですか。 - 粕谷隆夫

2025/12/20 (Sat) 08:09:35

 苗字が同じだとやはり切り抜いて書斎の箱にポトリ。

 しかし時の流れに呆然でなく、唖然かな。

 

Re: 青燈30号 - 粕谷隆夫

2025/12/22 (Mon) 07:44:27

 今日は冬至。やはり夏至とは感覚が違います。

 長州の福島さん(もと札大図書館司書)から青燈30号が届きました。毎年のことですが、ずいぶん永く続いています。

 

三日月書店へどうぞ! - K.Murano

2025/12/16 (Tue) 23:07:48

 12月8日付の天道公平氏の、三日月書店から「尻尾を巻いて逃げ帰って来」た、という話は面白かったです。

 私は、今住んでいる所の関係であの店のわきの道を毎日通行している一人で、いつも緊張して通り過ぎています(笑)。

 本とか、本屋さんにまつわる話は、いいですね。なんだか、(私には)ほんわかします。

 三日月書店は、遠くに住んでいる方々にとっても、読書好きな方はとくに、足を運ばれての一見(のみならず)の価値がある、と思います。

Re: 三日月書店へどうぞ! - K.Murano

2025/12/20 (Sat) 23:27:25

 あらためて、上記の天道氏の書き込みを読んでみた。

 「おそらく、小・中学生の頃の私の家の近所に〈三日月書店〉があったならば、私は通い詰めていただろう。お小遣いやお年玉は全額この店に投資していただろう。」

 これは、本屋冥利に尽きる、最高の賛辞だろう、と思った。

 週一か、女性店員が働いているようなので、今度、天道氏のこの一文をコピーして、彼女に渡しておきます。(店長よりも彼女の方が気楽に渡せそうなので)

Re: 補足 - K.Murano

2025/12/20 (Sat) 23:30:20

 上記「この一文をコピー」と書きましたが、「この一文」とは、12月8日付の天道氏の文章すべてのことです。念のため。

Re: 三日月書店へどうぞ! - 天道公平

2025/12/22 (Mon) 02:02:40

私が〈三日月書店〉に行った時も、レジにおられたのは女性店員の方でしたが、あの方が私の投稿のコピーを読む機会を村野さんがセッティングして下さる労を取っていただけるのであれば、是非彼女の感想を聞いてみたいものです。続報をお待ちしております。

私は之潮の芳賀普子さんにお会いしたことはありませんが、その声と筆跡から受ける印象を元に漠然と芳賀普子像を勝手に想像していたのですが、〈三日月書店〉の女性店員さんのレジでの応対の仕方を見ている時に、芳賀さんを若返らせるとこの店員さんのような方なんだろうなと思いました。容貌はともかく醸し出す雰囲気は似ているに違いないと思います。本好きであることが立ち居振舞いから伝わって来るような方でした。

新刊『カビリア』(M.パレイ著、高柳聡子訳、白水社)のご案内 - K.Murano

2025/12/16 (Tue) 22:33:08

 先月、亡命ロシア女性記者のノンフィクションの訳著を出したばかりの高柳聡子氏が今月、今度は亡命ロシア女性作家の小説(三部作)の翻訳を上梓しました。氏の近年の活躍には目を瞠る思いです。以下、ご参考までに、氏の著作&翻訳書を列記しておきます(単行本に限って)。

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高柳聡子氏の著作&翻訳書(2025→2018年、単行本)

■『カビリア(ペテルブルグ三部作)』、マリーナ・パレイ著、高柳聡子訳、330頁、東京、白水社、2025年12月10日発行、3100円+税。

■ 『私の愛するロシア プーチン政権から忘れ去られた人びと』、エレーナ・コスチュチェンコ著、高柳聡子訳、(株)エトセトラブックス、2025年11月刊。

■高柳聡子著『ロシア 女たちの反体制運動』、集英社新書、2025年4月刊。

■高柳聡子著『埃だらけのすももを売ればよい ロシア銀の時代の女性詩人たち』、書肆侃侃房、2024年2月刊

■『女の子たちと公的機関 ロシアのフェミニストが目覚めるとき』、ダリア・セレンコ著、高柳聡子訳、(株)エトセトラブックス、2023年2月刊。

■『集中治療室の手紙』、イリヤー・チラーキ著、高柳聡子訳、群像社、2019年9月刊。

■高柳聡子著『ロシアの女性誌 時代を映す女たち』、ユーラシア文庫、群像社、2018年3月刊。

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(以下、単行本ではなくネット上の著作ですが)

■高柳聡子とアレクサンドラ・プリマックの往復書簡集(2024年5月~2025年4月)『「あなたへ」と「あなたから」のあわいで』、白水社HP「ふらんす」誌で連載。→ https://webfrance.hakusuisha.co.jp/categories/1092

 両氏はオンライン出版『ROAR』(Russian Oppositional Arts Review)の日本語版の訳者。 
<ROAR>のHP → https://www.roar-review.com


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